アトピー肌は角質層のセラミドという細胞間脂質の主成分が健全な皮膚よりも少なくなっている状態です。
セラミドが不足すると外部からの刺激や異物に弱い肌になり、低下しているバリア機能を通過して異物が肌の内部に侵入して赤みや痒みなどが発生します。
アトピー肌のスキンケアには保湿が必要です。
肌の表面を保護し水分の蒸発を防ぐ保湿剤と肌の水分を保持する保湿剤が配合されたタイプを使います。
肌の表面を保護するスキンケアで代表的なものはワセリンです。
肌表面をコーティングすることで水分の蒸発や異物の侵入を防ぐことができます。
水分を与えたり保持するにはアミノ酸類やグリセリン、尿素が配合されたタイプや、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が配合されたタイプ、最も強い保湿力があるセラミドが配合されているタイプの3種類あります。
セラミドが配合されたタイプは、界面活性剤が必要となり、アトピー肌の場合には刺激になることが懸念されるため注意が必要です。
肌のセラミドは角質層のターンオーバーの過程で生成されるため肌のターンオーバーを正常にするために規則正しい生活、バランスのよい食事などを心がけることも大切です。